ヒプノセラピストによる前世療法 / インナージャーニーの詳細な体験談

目次

前書き

内的世界の案内人・ヒプノセラピストとして活動開始して約1年。年明けに行った有料のモニターセッション(約30名)から数えると今年は100人近くの方にセッションをさせていただました。

このサイトにも「参加者の声」という形で参加してくださった方のご感想は多数掲載させていただいていますが、セッションの内容については、その人の体験を尊重したい、プライバシーを守りたいという想いから具体的な描写は意図的に省かせていただいています。

でもそれだとなかなかイメージがつきにくいですよね。そこで今回は僕自身の体験談からインナージャーニーのイメージをつかんでいただけたらと、実際のヒプノセラピーの詳細な流れを含め、僕が体験した前世療法 /インナージャーニーを書き残しておきたいなと思います。

もちろんセッションの体験は人それぞれで全く異なるので、あくまでインナージャーニーのイメージをつかむ参考にしていただけたらと思います。

ちなみに内的世界の案内人という職業柄、潜在意識の世界に入り込んでいることが増えた(セッションだけで今年は300時間以上・・・)ことで、自分自身がセッションを受けて潜在意識の中から受け取れることも増えたような気がします、、。

というわけで前置きが長くなりましたが、まだまだ未知のことも多く、奥が深いインナージャーニー、現時点で残せるものを残しておきますね!

それではどうぞ!

セッションに入る環境を準備する

今回は同期のヒプノセラピスト、にのみやわかこさんの誘導のもと、ヒプノセラピー:前世療法を体験しました。

時期は2022年11月。時刻は夜20時。僕が住んでいる北海道の洞爺湖はもうすっかり秋も終わり、夕方4時半ごろには日が沈み、いよいよ冬本番を迎えようとしています。

この日セッションはオンラインで行いました。よくセッションは対面でなければ・・・と仰る方もいますが、個人的にはオンラインでも十分できると感じています。むしろ自分の心地位環境でセッションを受けられるので深く入れる人もいると思います。

ただオンラインの場合は、

  • 遅延なく繋がるネット環境の準備。
  • 誰も部屋に入ってこないようにする。
  • 携帯などはすべてオフ。雑音に気を取られないようにする。
  • 快適なセッションのためのベッドやソファ、クッションなどの準備
  • なるべくイヤホンを使用する

など、集中してセッションに臨める環境は自分自身で整える必要があります。とはいえ、準備して整えても何か起きるときには起こるので、起きるべきことが起きている、必要なことが起こった、と受け取るといいと思います

余談ですが僕もオンラインセッションをさせていただく時は環境を整え、1歳の息子と妻には外にお出かけしてもらい、猫たちも外に出しています(笑)宅配も置き配にしていただけるようにお願いのメモをインターホンに貼り付けているのですが、それでも一度だけ書留を持ってきてくれた郵便屋さんに何度も呼び鈴を押された時は本当に冷や汗をかきました(笑)

この日のセッションは布団を敷いて、仰向けに寝転んで受けられるように準備しました。PCのカメラは僕の顔を映し出していて、僕はイヤホンをつけています。

セッションの意図あわせ

さて、いよいよセッションが始まります。わかこさんはベトナム在住。Zoomでセッションを行います。彼女とは毎月交互にセッションをしているので、もうかなりお互いのことをよく知っています。なので最初の1時間ぐらいは、近況の報告だったりをしながらのんびりと意図を決めていきます。

もし初めましての方であれば、最初にライフストーリーをお聞きして、そのあとに現在抱えている人生のテーマや課題を1時間ぐらいかけて深掘りしていきます

さて、今回僕は自分の音楽活動をテーマに深掘っていきました。実は僕は歌うことが好きで、シンガーソングライターとして活動していたこともあるのですが、ここ最近はめっきり音楽に触れることも減ってしまっていました。

理由としては内的世界の案内人の仕事で充実してるから、というのも一つですが、実はそれだけではなくて「楽曲を作ること」に嫌気がさしてしまっていたのです。

僕の曲作りの仕方は、最初はインスピレーションでモチーフを受け取って、そのままメロディと歌詞をつけて歌にしていくことが多いのですが、そこからアレンジをして形にするプロセスの中で「上手に、プロのように聴こえるように」というエゴが生まれてきて、だんだんと最初に受け取ったインスピレーションが消えていってしまうことがよくあります。

そして出来上がった曲を聴いてみると「なんか違う」とがっかりしてしまうことが多かったのです。その制作プロセスはとてもエネルギーを使うしんどい作業でもあるので、出来上がったときに納得いかないととてつもなく落ち込みます(笑)

そんなことはアーティストの方であれば誰でも経験しているのでしょうが、僕は「どうせまた価値のないものができてしまうんだろう」という心の痛みから、しばらく音楽活動から遠ざかってしまっていたのです。

そこで今回は「ここにある痛みを癒したい。純粋に淀みない創造活動ができるようになりたい」という意図として設定し、そのために必要な前世の記憶に入っていくということにしました。

いよいよ、催眠状態に誘導

さて、意図が決まるとそこからリラックスした体勢に切り替えます。この日、僕はベッドに仰向けに寝転がったまま催眠状態に誘導していただきました。

誘導の方法はセラピストによって異なるかとは思いますが、基本的には身体全体をリラックスさせていきます。

夢見心地という言葉がありますが、まさにそのような状態で、普段の理性的な思考が100だとするとそれを5~10ぐらいまで下げていくイメージです。そしてその状態で浮かんできたイメージや体感を直感的にひろっていくことで旅を進めていきます。

催眠状態というと完全に意識が無くなると思われている方がいますが、それだとセッションにはなりません(笑)限りなく夢を見ている状態に近い状態に持っていき、そこで会話を進めて展開していくような感じだと思ってもらえるといいかと思います。

また催眠術のように相手の意思と関係なく催眠をかけるということはありません。あくまでも催眠に入りたいというクライアントさんの意思があって、その上でこちらがサポートをさせていただいているという立場です。決して無理に何かを強制するというは一切ありませんのでご安心ください。(なんとなくそういうイメージが先行している気もするので注意書きとして・・・)

さぁ、わかこさんの誘導に誘われて、だんだんと心地よくなってきました。

僕が体験した前世の世界と未来のビジョン

前世療法というのは、前世があるという前提で、過去生の中で体験した出来事を思い出し、今世にどのような影響があるのかを確認し、深い癒しを感じたり気づきを得るということが目的のセッションです。

以前は「前世なんてあるの?」と僕も思っていましたが、セッションを受けていく中で少なくとも人間の中には今世以外の魂の記憶があるようだということは体感として感じるようになっています。

そして前世があったか、それが本当の出来事だったかということよりも、そこでの体験を通して自分がどのような気づきを得て変容したか、今世に活かしていけるか、ということにセッションの価値があると僕は個人的には思っています。

さて、身体はリラックスして、催眠が深まりだんだんとイメージの中に入っていきます。そしてセラピストの声に誘導されて、前世の世界へ。

この日、僕が誘導されて旅した前世の世界。そのときの流れと受け取ったビジョンを、セッションを終えてすぐに書き残したので、そのときのメモを少し加筆修正しつつも、臨場感はそのままお伝えできたらと思います。

前世の中に入っていくと、

僕は1人の女性として石畳の上、

苔の生えたような場所に裸足で立っていて

その場所からトロッコの線路が一本、

森の奥のトンネルにつながっている。

その線路を辿って中に入って行くと

そこには一歩踏み外せば

奈落の底へ落ちていくような

細い道がジェットコースターのようにぐるぐると続いている。

僕は敢えてそこから飛び降りて

落ちて行く。

どんどんどんどんと落ちて行く。

(このとき身体は落下する速度を感じている)

落下した場所は砂利の上、転がりながら着地。

半分は暗闇の洞窟なんだけど

もう半分は夜光貝のようなクリーム色の光を放っている世界。

その中にパステルグリーンのコートを着た爺さんが立っていて

こちらを見てほくそ笑んでいる。

爺さんの首元はエリザベスカラーのようなものがついていて

それが彼の顔の大部分を覆っている。

話しかけると「彼はよくきたな」と歩き始める。

僕は彼の後ろについて、奥にある小さな洞穴に入って行く。

そこはとても狭くどんどんと入って行くと

突然場面が切り替わった。

僕は一人の男になっていた。

ゾウの上に跨って、走っている。

何頭かのゾウがジャングルの奥に向かって走っているんだけど、

僕はそのうちの一人で

おそらく麻の服を着ている。

途中、石像の頭部だけが道端に転がっていて

目鼻が大きく唇も分厚い男の顔をした石像だった。

どこかネイティブアメリカンの部族のような雰囲気がある。

それからジャングルの奥地に金色の建物を見つける。

古い神殿のような雰囲気がある。

みんなそこを目指していたみたいだ。

建物の中に入ってみると、

そこは想像してたよりずっと背の高い建物で

僕はその塔を登り始めた。

50階建のビル一棟分ぐらいの高さはあったと思う。

頂上にたどり着くと、

そこには霧のようなガスがかっていて

雲の上のような場所。

そこにいることは怖くない、

とても落ち着いている自分がいる。

ガスの中にいろんな雑念が浮かんでは消える。

(少し現実世界に引っ張られた感じもあった。)

いろんなイメージがごちゃごちゃしていて

鬱陶しく思ったし、

自分にとって大切で最後に残るものは何だろうと思い

一つずつその雑念を消してやろうと思った。

そうすると、目の前にとんでもなく大きな除夜の鐘が現れた。

(山形の羽黒山で観た大きな除夜の鐘が出てきたのかなと思った。)

それを煩悩の数だけ叩いてやろうと、

除夜の鐘を叩き始める。

ゴーンゴーンと音が響き渡る

気持ちいい。

浄化されて行く感じがする。

(体感としても何かスッキリしていく感じがある)

30回ぐらい叩いた頃だろうか、

その鐘を支えていた木の梁(はり)が折れて鐘が落ちる。

鐘が落ちた衝撃で、その塔が一気に崩れ始め

地上までガラガラと落ちていく。

僕もそのまま、芝生の上に落ちていった。

でも全然痛くも痒くも無い

それどころか、なんだか面白くなって笑いがとまらない。

ははは、全部崩れちゃったよ、と

寝転がって腹を抱えて笑いきったとき

気づいたら隣に女の子がいて手を繋いでいた。

彼女と寝転んでいる草原は

セドナのような赤い肌の岩山がたくさん場所で

遠くの方に、とてつもなく大きな虹がかかっている。

僕らはゆっくりとその虹に向かって歩き始める。

いつのまにか僕らは家族になっていて

僕は子供一人を胸に抱きながら

あとの子供は僕らの周りを走り回りながら歩いていくんだけど

歩けば歩くほど僕らの後ろにどんどん人が増えていく

100人、1000人、10000人と増え続けて

最終的には数千万とかもっと人がいたと思う。

僕らはその一列目を今歩いている。

ふと、僕らの後ろにいる人たちは

過去の人たちなのかもしれないと思う。

過去から今に繋いできた人たち、あるいは過去生の人たち。

僕らはやがてその大きな虹をくぐり抜けた。

くぐり抜けた先には

円形のスタジアムのような休憩所があって

そこで家族や仲間と団欒して過ごす。

先ほどまでいたたくさんの人たちはもういない。

ここから先には何があるのか

視界には赤い岩山と砂漠が広がっていて

地平線の先まで続いていた。

僕はその山の一つの上で宙に浮いて

瞑想している。

地平線の先を見つめながら、

この世界で起こっていることを感じている。

その砂漠の世界では

あらゆるものが生まれては死んでいく。

価値のあるものも、ないものも。

意味のあるものも、なさそうなもの。

純粋なもの邪なもの。

綺麗なものエグいもの。

全てが生まれては死んでいく。

それらが生まれては消えて砂になっていく。

僕はそれをただじっと見ていたんだけど、

生まれてきたものが砂になって消えたとき、

一粒の砂金が落ちることに気づいた。

僕はその一粒の砂金を

砂漠から拾い集めることにした。

ふるいにかけて、砂金を手に取る。

その果てしない作業を繰り返すために

まるで巡礼のように、ただただ砂漠を歩き続けていく。


集まった砂金は鋳型に入れて加工してレンガにしていく

僕は塔を建てるのだ。

あの崩れ落ちた塔は誰かが建てた塔だった。

僕はその塔を僕の煩悩と一緒にぶっ壊した。

僕は砂漠の中で拾い集めた砂金で

再び塔を建てるのだ。

天に向かって建てるのだ。

それが僕にとって創造するということだ。

そしていつかそれを

誰かが誰かの煩悩と共にぶっ壊すだろう。

おそらく最初に見た石像の頭部は

そうして破壊された過去の自分たちの一人なのだ。

僕は錬金術師なのだ。

巡礼のように

生まれては消えた創造物の残りカス

キラリと光る砂金を拾って

それらを集め一つのレンガを作り塔作りに励む。

いいも悪いもない彼らの存在のなかにある一粒の砂金。

そして僕は塔を建てるのだ。

それは果てしなく面倒くさい作業。

でもそれでいい それでいいのだ。

(このとき僕の体感には創造的なエネルギーが漲る感じと、意図としていた「癒し」が起こった感じがした。)

————

ここで前世は終わり、その充足感を感じながら未来へ誘導されて、今世の未来に入って行く。

————


車のイメージが現れる。

車を運転しているようだ。

トラックのような気もする。

運転席には僕がいて。

助手席にも誰かいるような。

そして後ろには何人か乗っている。

そうかこれはキャンピングカーのように

住居のような仕様で

そこに乗っている人たちがいるのだとわかる。

子供たちもいるから家族か。

状況を引きで見ると

とんでもなく広い森の道路を走っているようだ。

北海道、あるいはアメリカかどこか。

とんでもなく広い場所。

その辺りで腑に落ちて合点が行く。

どうやら旅をしているらしい。

僕は巡礼のように世界を回っている。

そうかキャラバンをしたいと考えていたんだ、と思い出す。

各地のエネルギーを受け取り、

それを自分のホームであるBlue Villageと繋げている。

各地でセッションをしたり

文章を書いたり作品を作ったりして

音楽も日常にある。

この旅をすること自体が

僕にとっての仕事であるようだった。

————

ここでセッションは終わり、催眠から戻ってくる。


セッションの中で得た体感や気づき

催眠に入っていたのは約2時間ほど。催眠に入っている方はもっと短く感じるのですが、実際はかなり長いこと入っています。朝二度寝をして夢を見てると一瞬で時間が過ぎるのと同じですね(笑)

今回のセッションの意図は、「創造活動に伴う痛みが癒され、淀みない純粋な創造活動ができるようになりたい」ということでしたが、想像もしていなかった旅の中で創造活動と向き合うことができたと思います。

僕がこのセッションの中で受け取った体感や気づきは

  • 煩悩の数だけ鐘を叩いたことによる浄化。体感的に身体が浄化され、癒されている感じがした。
  • 誰かが建てた黄金色の塔が鐘と共に崩れ落ちて落下したとき、原っぱの上ですごく楽になった。誰かが作った世界の上に立つのではなく、自らの作品をつくっていくことが人生だと感じた。
  • 良いものも悪いものも関係なく、あらゆる創造物は生まれてやがて砂になる。どうせ砂になるんだからと、気が楽になったし、創造活動というのはその繰り返しだと腑に落ちた。努力して納得のいかない、価値のないものができてしまって砂になってしまっても、そこから砂金を一粒取り出していきたいと思った。
  • 僕は創造物の遺灰のような砂漠から「光る砂金」をふるいにかけて集めては、錬金術師のように砂金を溶かしては固めてレンガを作り、黄金色の塔を建てるという果てしない作業をしていた。僕にとっての創造活動の本質がそこにあり、それがビジョンだと感じた。果てしない作業だけど、少しずつ塔を建てていこうという思えた。
  • 未来のビジョンの中のキャラバンで、世界中と繋がっていく自分は違和感なく受け入れることができたし、おそらくそうなっていくのだろうと感じた。
  • このセッションを通して、再び創作活動も意欲的に取り組んでいきたいと前向きな気持ちになったし、創造活動のビジョンと源からのエネルギーに繋がった感じがした。

終わりに

さて、とても長い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございます。

かなり詳細にヒプノセラピーについて、ヒプノセラピストの視点も交えながら書かせていただきました。

インナージャーニーってなんぞや?と思われている方に届いたら嬉しいなと思います。

ご覧いただいたようにヒプノセッションでは自分自身の潜在意識の中からイメージやインスピレーションが現れ、腑に落ちる感じで体感を伴う気づきや癒しが起こります。

これがいわゆるチャネリングや占いで見てもらうこととの大きな違いだと考えています。

ちなみに僕自身もセッションを終えた後、久しぶりに曲作りを始めました。

なんだか新しい扉を開いた感じがしてどんな曲が生まれてくるのか今からとても楽しみです。

アーティストの方たちにも是非インナージャーニーを体験して欲しいですね。

創造の源泉にアクセスすることでより深い意識からアーティスト活動ができるようになると思います。

僕たちインナージャーニー旅行会社が提供するプログラムやセッションを受けてみたい方は、是非HPをご覧の上、お問い合わせ頂ければと思います。

ヒプノセラピスト/ 宇野豪佑

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